今年104歳になる患者さんがいらっしゃいます。かれこれ10年ぐらい施術させていただいています。
高齢の方に対する施術は直後効果はありますが、すぐ元に戻ることも多く、目標は今の状態をどれだけ維持していけるかになるのではないかと考えています。
心身共に状態が落ちていく自然の流れに、転倒や病気により急激な変化が起きないようにケアしていくことがより重要だと考えています。
なので施術だけではなく病院や介護施設との連携が大切だと考えています。
今年104歳になる患者さんがいらっしゃいます。かれこれ10年ぐらい施術させていただいています。
高齢の方に対する施術は直後効果はありますが、すぐ元に戻ることも多く、目標は今の状態をどれだけ維持していけるかになるのではないかと考えています。
心身共に状態が落ちていく自然の流れに、転倒や病気により急激な変化が起きないようにケアしていくことがより重要だと考えています。
なので施術だけではなく病院や介護施設との連携が大切だと考えています。
施術に使う鍼のご紹介です。
右から、緑の02番はφ0.12の長さ30mmです。主に顔面部や弱刺激を行いたい時、全体施術の時に使います。
次に赤の寸3の1番はφ0.16の長さ40mmです。1番用途が多い鍼ですが、主に頸肩部や前腕、下腿に使います。また、全体施術の時も使用します。
黄色は寸6の2番でφ0.18の長さ50mmです。主に腰部や大腿部に使います。頸などの神経の近傍まで鍼を持っていく時にも使用します。
紫は寸6の5番でφ0.25で長さ50mmです。肩の靭帯部など硬い所に使用します。
青の短い方は寸6の2番でφ0.2の長さ50mmです。持ち手の所が金属で、そこに丸めたお灸を乗せる灸頭鍼を行います。
青の長い方は寸6の2番でφ0.2の長さ50mmです。臀部や椎間関節、肩の神経の近傍まで鍼を持っていく時にも使用します。
最後は3寸の8番でφ0.3で長さ90mmです。腰部神経根部や坐骨神経を刺激したい時に使用します。
以上が主に使用する鍼ですが、体格の違いなので使用する鍼を変えることもあります。
鍼施術が何に効果的なのか。古来から色々な症状に試みられてきたが、特に注目されているのが痛みです。
そこで、現在考えられている、鍼が痛みを抑える機序を紹介しようと思います。
1つ目として、鍼刺激が、皮膚表面から浅く細い神経に微細な炎症反応を起こさせて、血流を改善させることにより痛みを感じさせる物質を除去させる。
2つ目として、鍼刺激が、痛みを抑える神経伝達物質を脳内で分泌させる。
3つ目として、鍼刺激が脳に伝わり、そこから脊髄内で痛みを抑制させる反応を起こさせる。
まだ研究段階ですが、これら含めた幾つかが関係しながら痛みを抑えるのではないかと考えられています。
参考文献;はりきゅう理論.社団法人東洋療法学校協会編.医道の日本社
現在のところ、鍼はどのような疾患の痛みを抑えるとされているか
適応となっている疾患は
・慢性腰痛、慢性膝痛(主に変形性膝関節症)慢性頸部痛、片頭痛
有効な可能性がある疾患としては
・緊張型頭痛、顎関節症、線維筋痛症、関節リウマチ、がん性疼痛、CRPtype Ⅰ
今後、検討が必要な疾患としては
・術後疼痛、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、三叉神経痛、視床痛、幻肢痛
また、このサイトのトップページに載せてある症状の痛みは、私の臨床経験数の多いもの、効果的だったものも考慮して並べてあります。
参考文献:痛みに対する鍼灸治療の役割.伊藤和憲ほか.ペインクリニック
私は、痛みやしびれなどの症状を継続的に改善させるには運動療法は必ず必要だと考えています。
何故かというと、まず科学的根拠が1番あるからです。それは運動療法に関わる人が多くおり研究報告の数に違いがあることも大きく関係します。
次に運動療法はセルフケアできるという点です。施術を受けるのは、時間的、経済的に限られるものです。より早くより良くなるにはセルフケアが必要なものだと考えています。
では運動療法とは何をすればよいのかということですが、ウォーキングやジョギング、自転車などの有酸素運動、筋力トレーニングやストレッチなどが含まれる体操です。
「運動した方がいいのは分かっているけど...」と思うのは当然だと思います。時間的に、気持ち的になかなか1歩がでないし、続かないというのが普通だと思います。
ただ、科学的に見ても根拠のあるものであることになっていますし、私の経験上でも運動療法を続けている方は継続した症状改善が得られやすいです。
どれくらいの日数、どれぐらいの時間、どれくらいの回数など気にせずに、できる時に、できるだけ、続けられる程度に行って行く、まずは運動習慣を作っていくことが大切だと思っています。
私が考える適度な運動とは、ちょっと辛いな、もしくは気持ちいいなと思うぐらいのものです。
慢性的な症状の原因の多くは、同じ動作などの運動のし過ぎ、運動不足の蓄積だと考えており、簡単で効果的な運動療法などのセルフケアのアドバイスを要望に応じて行っていきたいと思っています。
私の施術の基本は手技療法です。
単に痛みを取るには鍼の方が優れてはいますが、その痛みの原因には緊張が関わっている場合も多く、その緊張は道具を介さず直接手で触った方が感じやすく、変化させやすいことが多いからです。
手技療法をもう少し具体的に説明すると、按摩・マッサージ・指圧(私の専門は鍼灸で、先の施術を主に行うには専門の資格が必要となります)と異常な筋膜のねじれや重なりなどを改善する筋膜リリースを参考に独自に考案した緊張をほぐす施術、
関節を色々な方向に動かすことにより関節の遊びを改善させるモビライゼーションという施術、筋・筋膜を伸ばすストレッチング、主にこの3つを手技療法として適宜選択して行っています。
これらの手技療法は、多くの場合鍼灸よりも恐怖感や刺激感が少なく患者さんにも受け入れやすいものでもあると思います。
施術はつらい症状を改善させるものです。受けてみて施術全てが気持ち良く且つ症状が改善するのが理想ですが、正直それはなかなか難しいことだと考えています。
患者さんとコミュニケーションを取りながら、鍼灸の場合だけでなく、手技療法でも刺激感を少し我慢してもらう場合も出てきてしまいます。
変化しにくい症状を、継続した症状改善をどう良くなる方向へ導き出していくか、探求問答は尽きません。
現在、月曜、水曜、金曜の午後は、志村大宮病院が母体の、介護施設フロイデ サポートセンターひたちなかで介護の仕事をしています。
レッドコード使って集団体操の指導を中心に、利用者の方の身の回りのお世話をしています。
施術と介護の共通点として、人を診るというところです。介護施設では特に転倒しないように、その方の身体状況を判断しながら介助したり、体操してもらいます。
また、積極的にコミュニケーションをとるというところも共通していて、リラックスした時間を過ごすことに役立ちます。
もう10年以上勤務しており、これからも当分の間は施術と介護の2足のわらじになると思います。